症状
着用時以外のしみとは、保管の間に生じたシミや汚れということになります。
なぜ、着てもいないのに汚れるの?と思われる方が多いでしょう。
しかし、一番多い相談ともいえるのがこの保管の間に出来た汚れなのです。
特に多いのが洗ってちゃんと保管していたはずなのに、出して見たらシミが出ていたというものです。
診断
通常洗うというと、丸洗いに出しておられる方が多いわけですが、丸洗いとは、揮発溶剤を使用して洗うため、水性や油脂の汚れである汗や食べこぼしなどの成分が生地の中に残ったままの状態になります。
色の変色には、変色・黄変・退化・劣化・酸化・化学反応など複合的要因による変色をシミ汚れと総称して扱われております。経過時間によって変色は多様ですので診断も様々です。
解決策
まず、汚れの原因である成分を生地より取り除きます。(しみ抜き)
酸化した生地に酸化を防ぐ溶剤を使い中和していきます。
次に、薬品を取り除きます。(黄変直し)
シミ抜き、黄変直しにも限界があります。
違和感が残った時点で、色補正・迷彩加工・柄足し、酷いものになると染替等の加工も可能です。
伝承の会メンバー K・K
ご予算別コース一覧
当工房では、お客様のおおよそのご予算を元にコースをご選択頂き、その範囲内で可能なベストな解決方法をご提案させていただいております。
1万円以下コース | とにかく限られた予算で何とかして欲しいと切実な方 |
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3万円以内コース | それなりの予算で着用できる程度にしたい方 |
5万円以内コース | 相応の費用負担で並々以上にはして欲しい方 |
高級悉皆コース | 伝統の本格加工・値段より本物志向の方 |